電磁波と静電気との間には切っても切れない関係があります。電磁波の影響があると静電気が溜まりやすくなり、その静電気が溜まっていると電磁波の影響をより強く受けてしまうのです。花粉でお困りの方は、生活の中での電磁波の影響を減らし、体にたまる静電気を放電することで体に寄りつく花粉を避けることができます。
体に過剰な「静電気」が溜まっていると、花粉やホコリなどを引き寄せるため、花粉症などのアレルギーの症状が悪化するケースはとても多いのです。
春を存分に楽しめるよう、花粉と静電気の関係性を知っておくことが大切です。
花粉は電気を帯びている
空間を飛び交うたくさんの花粉の一つひとつは、プラス(+)またはマイナス(-)の電気を帯びています。それは花粉がこの世に存在する万物と同じように、原子で構成されているからです。
原子は本来、同じ数の陽子(+)と電子(-)を持っています。
その原子と原子がぶつかり合うと、電子(-)の奪い合いがはじまります。その結果、電子(-)を奪われた花粉は陽子(+)優勢にかたより、プラス(+)の電気を帯びることになるのです。
プラスの電気を帯びた花粉は、失った電子(-)を探し求め空間をさまよいます。どこを目指しているのかというと、それはマイナスに帯電した原子を持つ物体。他の花粉かもしれませんし、普段使着ている洋服かもしれません。
静電気が花粉を引きつける
陽子(+)と電子(-)、つまりプラスとマイナスの奪い合いは、なかなか目に見えませんが至るところで繰り広げられています。
この奪い合いの瞬間が時には目に見えることもあります。それがドアノブなどに触れた時に起こるバチッとした静電気。プラスとマイナスが結びついたとき、電気が流れるのです。
静電気が発生しやすいときには、原子の持つ陽子(+)と電子(-)の比率には激しい偏りが発生しています。そこにいっせいに集まってくるのが、空間を漂う大量の花粉やホコリです。静電気は花粉を呼び寄せ、花粉は静電気に引き寄せられてしまうという性質があるのです。
衣類には大量の花粉が付着
花粉が多い日に1日出かけると、セーターなどの衣類に付着する花粉の数は約10万個といわれています。これは1時間の換気で窓から侵入する花粉の約6倍にあたります。
衣類に大量の花粉が付着する大きな原因は、衣類に帯電した静電気です。特にアクリルやポリエステル、ナイロンなどの化学繊維は綿や麻、絹などの自然素材の物と比べ、帯電しやすい性質があり、花粉を引き寄せてしまいやすいのです。
体も静電気を引き寄せる
花粉は帯電した衣類だけではなく、人自身が引き寄せてしまうこともあります。よく静電気がバチッとくる人、長時間パソコンなどの電化製品を使用する人、静電気体質の人などは特に引き寄せやすいです。
他にも水分不足で乾燥気味であったり、血液ドロドロで酸化していると、静電気を帯電しやすくなります。
体の機能が健全に働いていれば、ある程度静電気は溜まりにくいものです。しかし、代謝が乱れたり、酸化により身体が錆び付くと、本来、誰もが持っている、体の放電(アース)する機能が働かなくなります。
体が静電気を帯びると、花粉を始めとした様々なアレルギー物質を引き寄せてしまいやすくなるというメカニズムです。
現代社会は帯電しやすい環境
人に静電気が帯電する大きな要因のひとつが電磁波です。しかし、現代社会において電気は欠かせません。健康な人でもある程度の静電気を帯びているのが普通で、過剰に帯電してしまうのが問題なのです。
私たちの暮らしの中には電線、電車、PC、スマホ、エアコン、電子レンジなど数多くの家電製品が溢れています。つまり、ありとあらゆる電磁波に私たちは囲まれて生きています。
こうした状況下では、人の体が本来持っている放電(アース)する機能が働いていたとしても追いつかず、静電気が溜まりやすいのです。
現代社会の電磁波環境は、花粉などの空間を漂う有害物質を引き寄せやすい社会だといえるでしょう。
電磁波対策で症状が改善するケースも
近年、めまいや耳鳴りなど電磁波の影響と考えられる症状で悩む方が増えています。これは日本を始め、世界中で報告されており、携帯電話と脳腫瘍の関係性が示唆されたことも話題となりました。
興味深いことに、こうした症状に悩む方が、コンセントの位置や家の配電方法を見直すなどの電磁波対策を行った結果、花粉症などのアレルギーも治ったという報告が多々みられます。
電磁波対策を行うことは、静電気対策にもつながり、その結果花粉を引き寄せにくくすることが期待できます。職場や学校は難しいかもしれませんが、まずはご自宅の電磁波対策を検討してみてはいかがでしょうか。
もちろん、帯電を解消するためのアーシングも有効です。裸足で土を踏む、木や地面に手で触れる、静電気除去アイテムを活用するなど、できることからはじめてみましょう。
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