こんにちは、喜楽楽の管理人、千葉です。今回も喜楽楽のできごとを紹介します。
秋の畑のようす

今の畑は秋らしい落ち着いた色合いの中にも、元気な生命力があります。まず目を引くのは紫色の花。畑に彩りが出て、見ているだけでもうれしくなる景色です。こんにゃく芋は3年もの。暑さでなかなか大きくならなかったのですが、ようやくしっかり育ってきました。これはボランティアデーのときにいただく予定です。
大根は、こぼれ種から自然に芽が出て育ったものもあり、畑のたくましさを感じます。パプリカも赤や黄色が少しずつ実り、ナスはもう時期的に大きくなりにくいながらも最後の実りを見せてくれています。
バジルは驚くほど元気で、摘んでも摘んでも次々に新しい葉が出ます。花がつくと固くなるので花をこまめに取っていますが、とにかく食べきれないほどの量です。一方で、今年は里芋があまり育たなかったり、水の影響を受けたりと、難しさもありました。
きゅうりはまだ少し採れていて、今日のランチ会にも使いましたが、とてもおいしくいただきました。長野の花岡さんからいただいたネギの苗も順調で、これから横にどんどん増えるとのことで楽しみです。ラディッシュや大根、キャベツ、レタスなど秋冬野菜の植え付けも進み、次の季節の準備が着々と整っています。
秋の収穫とごちそう

畑だけでなく、果樹からの恵みも豊かです。無農薬のりんごは見た目こそ少し傷があるものの、中身はとても甘くておいしい仕上がり。これもボランティアデーで味わっていただく予定です。かぼちゃも丸々と立派に育ち、焼き物などにして皆さんと食べるつもりです。
さらに、栗はきんぴらにしてすでに味わいました。宮川のみかんも色づき始め、無農薬で安心して食べられます。こうした旬のものをその場で料理して、みんなで囲んで食べられるのも喜楽楽ならではの楽しみです。
発酵と手しごとを次の世代へ

私がこれから特に伝えていきたいのは「発酵の知恵」です。暑い時期に仕込んだ自家製のこうじから、みりんや甘酒、味噌づくりに挑戦しています。こうじは温度管理や切り返しを繰り返し、ふんわり仕上げるのが本来ですが、今年は暑さもあり乾いた状態になりながらも、しっかり使えるものができました。
このこうじを使って仕込んだみりんは、7か月ほど寝かせてから料理などに使います。甘酒はこうじさえあればすぐに作れ、体にもやさしいので、季節を問わず頼れる存在です。
ほかにも、いただいた柿で自家製の柿酢を仕込んだり、天然酵母を使って発酵させたり、さらに大豆から納豆を手づくりしたりと、暮らしの中にあるものを生かした発酵の工夫がたくさんあります。納豆は40度前後の環境を保ちながら育てることで、強い納豆菌が働いてくれ、とろとろ・ねばねばの仕上がりになります。こうした手しごとは、自然と共に暮らす知恵そのものです。
遊びに来てください
畑しごと、収穫、料理、発酵の仕込み。喜楽楽では、そういう暮らしを実際に体験しながら覚えていけます。一度来ると、「また来たい」と言ってもらえる理由はそこにあります。11月14日・15日のボランティアデーでは、採れたての野菜や果物を一緒に味わいながら、手しごとを分かち合う予定です。ぜひ気軽に遊びに来てください。

