喜楽楽だより 2025年9月「令和6年能登半島地震のその後」

秋の訪れと庭の風景

9月に入り、涼しさを感じる季節となりました。外作業もしやすくなり、庭ではサルスベリをはじめ、さまざまな花が咲き誇っています。雨音や鳥の声が響くなかで眺める花々は、自然の豊かさを改めて感じさせてくれます。短い動画を通して、その景色も皆さんにお届けしています。

ボランティアの力と交流

今年は多くのボランティアが訪れ、賑やかな時間が続きました。特に学生ボランティアや復興支援に携わる方々が一度に15名も参加し、芋掘りや農家の納屋掃除を手伝ってくださいました。小さなお子さんが自ら「ボランティアに行きたい」と参加する姿は、とても心に残るものでした。解体作業も終盤に近づき、地域全体に落ち着きが戻りつつあります。

自然農法と畑づくり

一見すると草ぼうぼうに見える場所も、実は自然栽培の工夫の一つです。直射日光からイチゴを守るため、夏場は草を残して地面を覆い、秋になってから刈り取ることで、作物の健やかな生育を支えています。手間はかかりますが、自然の力を活かす知恵が息づいています。

水害跡地の工事と学び

昨年9月の水害による崖崩れの跡地では、蛇行させた水路を整備することで、鉄砲水の被害を軽減する取り組みが行われました。実際に専門家の「大地の再生」の矢野さんから学んだ知識を通じ、自然と調和した治水の工夫を知ることができました。近くの小川に流れる水の勢いや、U字溝の扱い方からも、多くの学びが得られています。

苔との付き合いと緑化の工夫

雨が降るとぬめり、足裏にまとわりつく苔に悩まされていましたが、実はそれが土に栄養を与えていることを知りました。刈った草を苔の上に置くことで徐々に緑化が進み、砂利道の飛散防止や景観改善にもつながっています。地道な工夫の積み重ねが、環境を整えながら暮らしを豊かにしています。

おわりに

こうして9月も、花々の彩り、ボランティアとの交流、そして自然と向き合う学びの連続でした。能登半島地震からの復興の歩みとともに、喜楽楽の暮らしは少しずつ形を整えています。これからも地域と自然が共に息づく日々を大切にしていきたいと思います。

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いやしの村 喜楽楽(きらら)

いやしの村喜楽楽は、いやしの村構想「すべてはひとつ 愛・喜びと自由の大調和」な世界を実現する第一歩として、中西研二氏が呼びかけ賛同した仲間たちの協力でできた施設です。

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