喜楽楽だより 2025年5月「令和6年能登半島地震のその後」

こんにちは、喜楽楽の管理人、千葉です。今回も喜楽楽のできごとを紹介します。

地域を支えるボランティアの力と猫たちの命

2024年4月21日から2泊3日、地元外からボランティアの方々が能登を訪れました。目的は、震災の影響で放置された猫たちへの対応でした。野良猫の数が急増しないように、捕獲・不妊手術・元の場所へ戻すTNR活動を中心に実施。今回は小さな子猫も保護されており、その世話にあたる場面もありました。

地元のボランティアも協力し、地域住民との交流を深めながら進められたこの活動は、人と動物の両方にやさしい支援のかたちとして、静かに注目を集めています。

春の野草イベントで自然と人のつながりを再確認

春の訪れを感じる時期にあわせ、恒例の「春の野草イベント」が開催されました。参加者の都合に配慮し、日を分けて2回実施。地域に自生する野草の観察や活用法の紹介を通じて、自然とのふれあいを楽しむ時間となりました。

震災後の暮らしの中で、人々が自然に癒され、季節の移ろいを共に感じることは、地域の回復力を育てる大切な一歩です。

親子で楽しむ発酵食体験「玉ねぎ糀の料理教室」

5月18日には、玉ねぎ糀を使った料理教室が行われました。参加したのは地元の大人13名と子ども6名、そして金沢大学の学生2名。主催は地元のご夫婦で、地域に根ざした食のイベントとして温かく迎えられました。

当日は玉ねぎと糀を使って、カプレーゼ風の前菜、よもぎおにぎり、柔らかチキンなど4種類の料理を手作り。子どもたちも積極的に材料を切ったり、瓶詰め作業に取り組んだりと、笑顔があふれるひとときとなりました。手作りの桜塩漬けを使ったトッピングなど、細やかな工夫も魅力の一つです。

地元発!人気の手作りクッキーが販路拡大中

地域の女性たちが中心となって開発した新商品「手作りクッキー」が、昨年からじわじわと人気を集めています。今回紹介されたのは、ワインに合う「ガレット風クッキー」。東武デパートからのリピート発注が入り、また地元銀行主催のイベントでも販売されるなど、販路が広がっています。

材料には能登の食材が使われ、震災後の地域再生を支える大きな希望にもなっています。製造に関わる若い世代も、地域に残って活躍しており、未来へのバトンが確実に渡されています。

京都の僧侶を招いた復興祈願とお茶会

5月下旬、京都・大徳寺の僧侶を招いて、能登の復興を願う法要とお茶会が開かれました。会場は地域の「峠」地区。着物姿の女性たちが抹茶を点て、住民一人ひとりに心を込めてふるまいました。

お坊さんのやさしい語りとともに、厳かでありながら和やかな時間が流れ、参加者からは「心が落ち着いた」「また明日からがんばれる」といった声も聞かれました。

このように、能登の現地では震災後も人と人とのつながり、自然との共生、そして小さな「できること」を積み重ねる取り組みが続いています。何気ない日常を大切にし、少しずつ前を向く姿勢が、地域の希望を支えています。

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いやしの村 喜楽楽(きらら)

いやしの村喜楽楽は、いやしの村構想「すべてはひとつ 愛・喜びと自由の大調和」な世界を実現する第一歩として、中西研二氏が呼びかけ賛同した仲間たちの協力でできた施設です。

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